世田谷アートフリマ in 文学館 豆本づくりワークショップ

11月3日(土・祝)開催の世田谷アートフリマ in 文学館でのワークショップコーナーのご案内です。

今回は、世田谷文学館「齋藤茂吉と『楡家の人びと』展」が開催中ということで、歌人・齋藤茂吉とその次男で小説家・北杜夫にちなんだ豆本づくりのワークショップ(講師:赤井都(言壺))を行います。

※11月3日は「齋藤茂吉と『楡家の人びと』展」を無料でご観覧いただけますので、あわせてお楽しみください。

作る豆本の種類は、2種類です。
参加申込みは、当日会場にて随時受付しています。少人数制のため、お待ちいただく場合もあります。(11:00〜16:30頃まで ※途中休憩あり)

(1)「昆虫図鑑」


日本の通常切手の蝶と虫は、8種類発行されています。
使用済切手の中から4種類を選んで、ページにはめこみます。
糸をくるくると回しかけて結ぶだけの、一番簡単な中綴じです。

対象:どなたでも可
参加費:1,000円 1,500円
所要時間:30分

参考:作る手順
切手のフレームになる部分を、カッターで切れ込みを入れます。
切手をはめます。表紙を作ります。
本の中身と表紙をまとめて、糸をまわしかけて、堅結びします(針と糸で縫いません)。
文字を書きいれて、完成。

(2) Flag Book「とよはたぐも」

フラッグブック(旗の本)という名で知られるアートブックを作ります。
ページを順番にめくっていくと、万葉集の中の一首と、斉藤茂吉によるその解説が読めます。
ページを全部開いて伸ばすと、歌だけを鑑賞できます。
フラッグブックは、写真の見せ方にもアレンジして使えると思います。

対象:どなたでも可
参加費:1,000円 1,500円
所要時間:30〜40分

参考:作る手順
ストラクチャー部分を、紙を半分・半分に折ることを繰り返して作ります。
印刷された本文紙の裏面に、夕焼け空と海のイメージで色鉛筆で色塗りします。
カッターと定規で、ページを切り離します(年少の方には、代わってやります)。
つまようじにボンドをつけて、点ボンドで貼り込みします。
できた中身を表紙に貼り付けて、表紙にタイトルを貼って、完成。

講師の赤井さんのサイトでも、制作する豆本について、詳しく紹介いただいています。
小さな本を手で作る日々 :: 11月3日は世田谷アートフリマ in 文学館

講師 赤井都(言壺)

ウェブサイト:Miyako Akai’s Miniature Books 赤井都豆本の言壺
豆本作家、文筆家。
2006年、ミニチュアブックソサエティ(本拠地アメリカ)の国際ミニチュアブックコンクールで、独学で初めて作ったハードカバー豆本で日本人初のグランプリを受賞し、2007年連続受賞。
著書『豆本づくりのいろは』(2009, 河出書房新社)、『そのまま豆本』(2010, 河出書房新社)。
超短編作品収録『未来妖怪 異形コレクション』『物語のルミナリエ 異形コレクション』(2008, 2011, 光文社文庫)、製本作品掲載『手づくり製本の本』(2011,誠文堂新光社)、『1000 Artist’ Books』(2012, Quarry Books・アメリカ)、共同執筆『中学生の国語』一年 資料編 豆本を作る(2012年4月、三省堂)。
著者自らがデザイン・製本まで行う本は、活版印刷の味わいを生かし、オリジナルの物語とその世界観を現す装丁を特徴とする。