世田谷アートフリマpresents「1DAYワークショップ」 開催報告

2021年9月18日(土)、世田谷アートフリマpresents「1DAYワークショップ」を開催しました。
当日は台風に見舞われる悪天候となってしまいましたが、幸い雨や風の影響も少なく、「ジェルワックスを使ったキャンドルホルダーづくり」「シルクスクリーンプリントでつくる手ぬぐい&サコッシュ」「縫わずに作る、かわいいレザーポーチづくり」の3つのワークショップを無事開催することができました。参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
会場は広いスペースで、各ブースも仕切りのみのオープンな作りですが、空調に加えて扇風機を3台稼働させ、各ブースには空気清浄機を設置、検温・体調管理なども実施しました。事前予約のみの受付でしたが、合計19名の方に参加いただきました。簡単ですが当日の様子をどうぞ。

「ジェルワックスを使ったキャンドルホルダーづくり」

キャンドルホルダーのワークショップ講師はキャンドルアーティストの asamiさん(左)。ベースとなる透明なカップの隙間に、さまざまなや花やシェルの素材を自由に配置し、ジェルワックスで固めることでオリジナルのキャンドルホルダーを作ります。ちなみにasamiさんのインスタグラムにはたくさんのかわいいキャンドルの写真がアップされていますのでぜひご覧ください。

季節に合わせた素材がたくさん用意されていたので、みなさん本当に迷いながら、考えながら楽しく作業されていました。シンプルで透明感のあるデザインもいいし、ぎっしり詰め込んだボリュームたっぷりのデザインもかわいいです。単純な作業ですが、想像力を刺激されます。

素材を並べ終わったら、特殊なワックスを溶かして流し込み、固まれば完成です。ヒーターを使って熱で溶かしますが、比較的低温で溶けるので安全です。

完成したら小さなキャンドルを中に入れて使います。みなさん、それぞれの個性が出て本当に素敵に仕上がっていました。そのままお部屋のインテリアにもなりますね。素材を自由に組み合わせることで、自分のイメージを思い通りに表現ができる楽しいワークショップでした。

「シルクスクリーンプリントでつくる手ぬぐい&サコッシュ」

シルクスクリーンワークショップの講師は、旅するクリエイター「TReC1and2」さん(手前)。TReC1とTReC2のお二人は、普段からシルクスクリーンプリントでTシャツを作ったり、ZINEを作ったりされています。通販やイベントで販売もされています。今回はA4サイズの用紙に自分で描いた絵をその場でスキャンし、デジタル製版機で版を作り、手ぬぐいとサコッシュにプリントします。

シルクスクリーンのブースは、絵を描くスペースとプリントするスペース(左)に分かれています。プリントスペースは工房感たっぷりでテンションが上がります。描いた絵はスマホでスキャンしてパソコンへ転送。スクリーンを張った枠をパソコンと繋がったデジタル製版機に通して版を作ります。乳剤製版だと数時間かかる版がたった数十秒で出来上がります。

プリントするものの上に版を置き、好きな色のインクを選んで載せ、スキージで刷れば完成。版を持ち上げるときが感動の瞬間っ。これがシルクスクリーンの楽しさです。

自分の描いた絵や文字がそのままプリントされるので、まさに世界に一つだけのオリジナルグッズが完成。手ぬぐいは同じ絵柄の繰り返しプリントですが、ここにもみなさんの個性が出て面白いです。デジタルの力を借りて、アナログのモノ作りの楽しさを満喫できるワークショップでした。

「縫わずに作る、かわいいレザーポーチづくり」

レザーポーチづくりの講師は革小物作家のゆげたかひろさん。羊毛&革小物ユニット「Bow Shaver」としても活動されていて、世田谷アートフリマでは羊毛を使った紡ぎの実演販売で参加いただいています。今回は縫わずに折って作るレザーポーチを作ります。このポーチは今回のワークショップのために新たにデザインしていただいた作品です。ありがとうございます。

折るだけで成形するために、いろんなところに穴を開けて金具を取り付けます。強い力はいりませんが、専用器具を使って木槌で何度も叩きます。ストレス解消にもなるかも?と思いました(笑)。小学生以上が対象で、お子様も2名参加されましたが、丁寧な説明と指導で、ちゃんと完成されていました。

しっかりした革素材が、糸や針を使わずにポーチに仕上がっていく様子はどこか不思議ですごく楽しいです。ポーチはデザインもかわいいし、カードが入るサイズで、中が仕切りで分かれているため、実用性もバッチリ。1時間程度の作業時間で、職人になったような気分を味わえるワークショップでした。

今回、新型コロナの感染防止に努めながらではありましたが、講師の方と参加者の方のコミュニケーションも進み、久しぶりにイベントの楽しさを実感できました。参加いただいたみなさん、講師のみなさん、スタッフ・生活工房のみなさん、本当にありがとうございました。世田谷アートフリマはこれからも、さまざまな状況に対応しつつ、いろんな企画を進めてまいりたいと思います。引き続きよろしくお願いします。

写真提供協力:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
文責:世田谷アートフリマプロジェクト