世田谷アートフリマ vol.16 会場レポート-05

世田谷アートフリマvol.16 体験ワークショップ コーナー
体験レポート

4人のアーティストたちと一緒に、ものづくりを体験できるコーナー。
生活工房の3Fに設けられた会場内で、ユニークな作品たちに見て触れられるだけでなく、実際に作って楽しめる。開始時間早々から、たくさんの人々が訪れ、会場では、オリジナリティあふれる作品が数々生み出されていた。

読書の秋☆オリジナルブックスタンド
講師:外村 友紀

ユニークなブックスタンドで読書の秋がさらに楽しく

カラフルフェルトを使って、自分だけのブックスタンドを作る体験ができるコーナー。講師は、自身も絵や立体、人形などの作品を手がけるアーティストであり、子どものためのワークショップ空間『Yellow Pony』を主宰する外村友紀さん。

色とりどりのフェルトを3種類選び、用意された半球の芯にハサミやボンドなどを使って自由に切り貼りしながら作る。とてもシンプルな作業のため、子どもたちでも簡単に扱えるのも魅力的だ。外村さんがやさしく作り方を指導してくれるだけでなく、体験者と会話を楽しみながら自由な発想を引き出していくので、カラフルでユニークな作品が次々に出来上がっていく。自宅でも応用して作ってみたいという気持ちにもさせられる。

動物や人物などをあしらったものから、電車などをモチーフにしたものまで、訪れた人々は、思い思いのオリジナル・ブックスタンド作りを楽しんでいた。

お札deおりがみ道場
講師:長谷川 洋介

お札折り紙の世界にハマる人続出!

本業はCGイラストレーターでありながら、「お札おりがみ」の世界に魅せられ、ユニークな作品を多数発表し続ける長谷川洋介さん。自身の作品をまとめた本やiPhoneアプリなどを通して、人々にその魅力を伝え続けているが、その技を実際に体験できる魅力的なコーナーだ。

指導していただいたのは、彼の作品の一つ「野口・ザ・ラッパー」。野口英世がまるでラップ歌手のような風貌に変身! 普段見慣れた姿とのギャップに思わず笑いがこぼれてしまう。それぞれ体験者が用意した千円札を使い折っていくが、途中、わからないところがあっても、長谷川さんが丁寧に指導してくれるので、全員で見事完成させることができた。中には、1万円扎で長谷川さんにその場で作品を作ってもらう人もいるなど、その魅力にハマる人が続出。長谷川さん曰く、これからの季節は、お年玉などに活用するのもおすすめだとか。

折り豆本を作ろう!
講師:九十九耕一

ただ小さいだけじゃない! 魅惑の豆本の世界

豆本作家・九十九耕一さんの小さくてかわいい豆本づくりを体験できるコーナー。ただ、小さいだけでなく童話作家でもある九十九さんのオリジナルストーリーが込められているところにも感激してしまう。

当日は、2種類の豆本から好きな方をチョイスして作成。用意された材料も初心者でもつくりやすいように熟考されているだけでなく、丁寧な指導を受けられるので、誰でもとてもキレイに仕上げていくことができる。時々挟まれる、九十九さんの飄々としたおしゃべりを楽しみながら作業をしていると、あっという間に豆本が完成。出来上がった豆本をミニビニールバッグに入れてくれるという演出も心憎い。また、コーナーでは、自宅でも楽しめるようにと、折り豆本キット(200円)も販売。今回チョイスしなかった方の豆本もぜひ作りたくなってしまう。

作品ができるたびに、体験者たちが思わず歓声が上げてしまう、そんな楽しい雰囲気に包まれたコーナーだった。

オリジナルタンブラーを作ろう!
講師:遠藤ナミコ

ティータイムが楽しくなるオリジナルタンブラーづくり

コーヒーなどの飲み物を入れて持ち歩けるタンブラーをオリジナルのイラストで楽しくデザインできるコーナー。

思い思いのイラストを施してオリジナルのタンブラーを完成させるもよし、また、イラストレーターである遠藤ナミコさんのキュートなオリジナルイラストが施されたテンプレートをかわいらしく彩るのもよしと、自由に選べる。どちらにしようか思わず迷ってしまいそうだ。水彩絵の具、色鉛筆やシールや和紙など様々な素材が用意される中、それぞれの体験者が思い思いの道具や素材を使いながら、世界に一つしかないタンブラーづくりを楽しんでいた。

大人がオリジナルイラストのテンプレートを着色していることが多いのに比べて、子どもたちは自由な発送でイラストを描き、色を塗り重ね、シールを貼っていたのが印象的だった。

(ライター:石井亜矢子)